第8回:訪問介護・デイサービス・ショートステイの違いと選び方「どれが合ってる?」迷ったときのヒント
- thonma31
- 7月9日
- 読了時間: 4分
更新日:7月27日
親の介護が始まったとき、よく聞くけれど、なんとなく違いが分かりにくいのが——
訪問介護、デイサービス、ショートステイ。
それぞれ、**「何をしてくれるのか?」「どう使うのか?」**が分かっていないと、せっかくのサービスも“うまく活かせない”ことも…。
今回は、働きながら親の介護に向き合う方の視点で、これらのサービスの違いと、選び方のヒントをまとめてみました。
まずはざっくり!3つの違いを一言で
種類 | 内容 | 利用イメージ |
訪問介護 | ヘルパーさんが家に来てくれる | 「自宅での生活をサポート」 |
デイサービス | 昼間に施設に通って過ごす | 「日中、安心して預けたい」 |
ショートステイ | 数日間、施設に泊まれる | 「家族が留守の間に」 |
どれも介護保険で利用できるサービスですが、使いどころや役割が違うので、家族の状況に合わせて選ぶことが大切です。

🏠訪問介護:自宅でできることを増やすサポート
どんなことをしてくれるの?
食事、着替え、トイレ、入浴などの介助
買い物や掃除などの「生活援助」も可能(条件あり)
➡ ヘルパーさんが決まった時間に自宅へ来てくれます。
向いているケース
親が一人暮らし/夫婦だけの生活で、人手が足りない
慣れた家で過ごしてほしい
毎日少しずつのサポートが必要
注意したいこと
医療的なケアは対象外(点滴や吸引などは訪問看護)
利用時間が限られており「ずっと一緒にいる」わけではない
☀️デイサービス:「日中の預かり+リハビリやレクリエーション」
どんなことをしてくれるの?
朝、施設の送迎で通所
昼食・入浴・体操・趣味活動など
看護師が常駐している施設もあり安心
➡ 1日を楽しく、安心して過ごす場として人気です。
向いているケース
家で一人にしておくのが不安
認知症が進行しないよう、人と関わってほしい
家族が日中は仕事で不在
利用者の声(娘・50代)
「母が“今日は歌を歌ったよ!”と笑顔で話してくれて、ホッとしました。家に閉じこもってばかりだったのが変わってきた気がします。」
🌙ショートステイ:「数日間、安心して“預かってもらう”選択肢」
どんなことをしてくれるの?
施設に宿泊しながら、食事・入浴・見守り・ケアを受けられる
医療的な配慮が必要な場合も、条件によっては対応可
➡ 冠婚葬祭、旅行、仕事の出張、介護疲れ…そんな時の“頼れる味方”です。
向いているケース
家族が一時的に介護できない(外泊・入院・休養)
在宅介護に疲れを感じてきた
親が将来的に施設入居を検討している(お試し利用として)
ひとことメモ
「親が泊まるなんて、かわいそう…」と思いがちですが、実は本人が「楽しかった!」ということも多いです。無理せず、頼れるところには頼っていいんです。
💡どう選べばいい?迷ったときのヒント
✅チェックポイント
介護を受ける人の 身体状況:どこにサポートが必要?
性格や好み:家で過ごしたい?外に出るのが好き?
家族の都合:在宅の時間、仕事や介護のバランス
経済面:介護保険の負担割合、上限枠との兼ね合い
組み合わせて使うこともOK!
たとえば――
平日はデイサービス、週末だけ訪問介護
急な出張の時だけショートステイ など
➡ ひとつに絞る必要はありません。介護サービスは「使い分け・組み合わせ」が鍵です。

🔚まとめ:「“親らしく”いられる場所を一緒に探す」
親が安心して、穏やかに過ごせるように——私たちが選ぶサービスは、「手段」であり「選択肢」です。
無理に頑張りすぎるより、**家族にとっても、親にとっても心地よい“ちょうどよさ”**を探してみませんか?
☘️次回予告☘️
第9回:「要支援」だからって安心できない?軽度介護の落とし穴「まだ軽いから大丈夫」と思っていたら、気づかないうちに…?“支援”のうちから知っておきたい、大切な視点をお届けします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
介護に向き合う毎日は、戸惑いや不安も多いもの。
このブログが、そんな日々の中で少しでも安心やヒントにつながれば嬉しいです。
無理なく、ひとつずつ、一緒に進んでいきましょう。


