第2回:【親の介護、最初にやるべき3つのこと】~パニックの中で“自分を守る準備”を~
- thonma31
- 4月21日
- 読了時間: 3分
更新日:5月2日
「お母さん、転倒して入院です」 「お父さん、認知症かもしれません」
そんな連絡を受けた直後、私たちは一瞬で“親の介護”という現実に放り込まれます。
頭は真っ白、感情は混乱、でも時間は待ってくれない。
「何から手をつければいいの?」 「とにかく今すぐできることは?」 今回はそんな状況に置かれたあなたに向けて、“最初にやるべき3つのこと”をお伝えします。

【1】情報を「見える化」する:まずは“把握”がすべての鍵
✔ 親の状態を正確に知る
・病名や診断名 ・どんな治療が必要なのか ・今、どのくらい日常生活が送れているのか
医師や看護師の話は、焦っていると頭に入りにくいもの。 だから、可能ならメモを取るか、録音の許可を得て記録しておきましょう。
✔ 保険証・お薬手帳・介護保険証を確認
「健康保険証、どこだっけ?」 「介護保険、まだ申請してなかったかも…?」
こういった基本的な書類を探すところから始まる人が多いです。 この段階で整理しておくと、後々の手続きがグッと楽になります。
【2】“相談先”を確保する:一人で背負わないことが最重要
✔ まずは「地域包括支援センター」へ
聞き慣れないかもしれませんが、これは介護の相談窓口の最前線。
親が住んでいる地域の包括支援センターに連絡すると、以下のようなことをサポートしてくれます。
要介護認定の申請手続き
ケアマネージャーの紹介
地域の介護サービスの紹介
どんな状況でも、まずはここに連絡すれば道が開けます。
ネットで「◯◯市 地域包括支援センター」で検索すればすぐに出てきます。
✔ ケアマネージャーとの連携がカギ
介護の司令塔ともいえる存在が「ケアマネージャー」。
要介護認定を受けるとついてくれますが、“相性の良さ”がかなり重要です。
わからないことは「全部聞いてOK」。
「こうしたい」「これはできない」と伝えて大丈夫です。
こちらも“遠慮しすぎない”ことが、介護を長く続けるコツです。

【3】“自分の限界ライン”を決めておく:あなたが倒れたら、もっと大変になる
親が倒れると、子ども世代は“なんとかしなきゃ”と無理をしがちです。 でも、それは長期戦には耐えられない。
✔ どこまでなら「できるか」を自分に聞く
仕事を辞めるのは現実的?
介護施設に入ってもらうのはアリ?
金銭的な限界はどこ?
これは冷たい話ではありません。
自分の限界を知ることは、親を守るためでもあるのです。
「全部抱えよう」とするほど、うまくいかなくなります。
介護は“がんばりすぎない覚悟”が必要です。
■ まとめ:この3つをやるだけで「混乱」が「準備」に変わる
項目 | 内容 |
① 情報を見える化 | 病状・書類・今の状態を整理して把握する |
② 相談先を確保する | 地域包括支援センターとケアマネージャーに早めに相談する |
③ 自分の限界ラインを決める | どこまで介護に関われるか、仕事や生活とのバランスを冷静に見直す |
■ 次回予告:「介護保険ってどうやって使うの?申請の流れと“落とし穴”」
知っておくだけで損しない、介護保険のリアルな使い方と、申請の際によくある落とし穴についてお話しします!
親の介護は、突然始まっても、いきなり“完璧”を求めなくて大丈夫です。 一歩ずつ、順番にやっていけば、必ず道は見えてきます。
「あなただけじゃない」そのことを、どうか忘れないでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
介護に向き合う毎日は、戸惑いや不安も多いもの。
このブログが、そんな日々の中で少しでも安心やヒントにつながれば嬉しいです。
無理なく、ひとつずつ、一緒に進んでいきましょう。
