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ホスピス入院をやめたNさん——家族と過ごす最期を叶える介護のリアル

  • 執筆者の写真: Yuki Hidani
    Yuki Hidani
  • 3月20日
  • 読了時間: 4分


自宅での看取り支援が開始

ヘルパーリンクでは、ご本人やご家族の希望を尊重しながら、安心してご自宅で過ごせるサポートを提供しています。今回ご紹介するのは、末期ガンと診断されながらも、ご自宅での療養を選ばれたNさん(女性)のケースです。 Nさんのご主人は、これまで家事や介護の経験がなく、不安を抱えながらのスタートでした。ヘルパーリンクは訪問看護や訪問ドクターと連携し、ご家族が安心して介護できる環境を整えました。

旦那さんと支える日々

Nさんの療養が始まった当初、旦那さんは「毎日サポートが必要」とおっしゃっていました。しかし、ヘルパーリンクのサポートを受けながら、少しずつ介護に慣れていき、最終的には週3回の見守りサービスに落ち着きました。その間、旦那さんには息抜きの時間を確保してもらい、精神的な負担を軽減することができました。

Nさんは、呼吸が苦しく、座ったままでなければ眠れない状態でしたが、ヘルパーリンクのスタッフが訪問すると笑顔を見せ、楽しく会話をしてくださることが多かったです。特に、スタッフの子どもたちの話を聞くのが好きで、笑いながらお話しされる姿が印象的でした。

訪問時には、簡単なケアや家事のサポートだけでなく、旦那さんの介護スキル向上にも努めました。例えば、Nさんの体調に合わせた食事の準備や、座ったままでの寝具の調整方法など、少しずつ実践してもらうことで、旦那さん自身が自信を持てるようになりました。

ヘルパーリンクでは、ただサポートするだけでなく、介護を担うご家族が負担を減らしながらも、愛する人を支えられるようにすることを大切にしています。


最期の時間を自宅で

病状が進行し、医療用麻薬を使用するようになると、眠っている時間が増えていきました。それでも、スタッフの姿を見つけると「来てくれたのねー、嬉しい☺️」と声をかけてくださいました。

何も食べられない日々が続きましたが、アイスやゼリーをほんのひと口ずつでも食べることができたとき、ご家族もスタッフも、少しほっとしたのを覚えています。小さな一口でしたが、それはNさんにとって、ご家族とのつながりを感じられる大切な時間だったのかもしれません。

また、旦那さんも日に日に変化していくNさんの様子を見て、不安や寂しさを抱えていました。そんな旦那さんを支えることも、私たちの大切な役割です。Nさんが眠っている間、旦那さんとゆっくり話をし、これからのことについて気持ちを整理する時間を作ることを意識しました。

当初はホスピスへの入院を予定していましたが、訪問医と相談し、ご本人とご家族の希望に沿って自宅での看取りを選択。最期の時間は、旦那さんに寄り添うことを最優先にしました。


ヘルパーリンクの役割

このケースでは、ヘルパーリンク・訪問看護・訪問ドクターの連携が非常にスムーズに進みました。そのおかげで、ご家族が困ることなく、安心して最期の時間を過ごすことができたと感じています。

旦那さんの頑張り、訪問医や看護師のサポート、そしてNさんの強い意志。それらが重なり、ご本人にとって最良のかたちで終末期を迎えられたことが、本当に良かったと思います。

また、ヘルパーリンクでは、ご家族が今後の生活をどうしていくかについてもサポートしています。看取りの後の心の整理や、今後の生活の支援についても相談できる場を提供し、必要な手続きをサポートすることで、ご家族が少しでも安心して過ごせるよう努めています。


最後に


「家族を困らせたくない」「最期まで自宅で過ごしたい」という希望を叶えるためには、医療・介護の専門家のサポートが不可欠です。

ヘルパーリンクでは、ご本人やご家族の意向を尊重しながら、安心して最期の時間を迎えられるよう支援しています。介護や在宅療養についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、皆さまの大切な時間を支えるお手伝いをいたします。

ヘルパーリンクはこれからも、ご家族の負担を軽減しながら、最善のサポートを提供できるよう努めてまいります。どんな小さなお困りごとでも、お気軽にご相談ください。

 
 
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