top of page

第4回:親の“物忘れ”が気になったら?認知症の初期サインと声かけのコツ

  • thonma31
  • 5月22日
  • 読了時間: 3分


「最近、お母さんちょっと変わったかも…」そう思った瞬間って、ありませんか?

たとえば、冷蔵庫に同じ豆腐が3パック。

約束をすっぽり忘れていた。

テレビのリモコンの使い方が急にわからなくなった。

でも、「年のせいかな」で済ませていいのか、ちょっと迷いますよね。

そして、どうやって声をかければいいのかも、難しいところです。




それ、もしかしたら“初期サイン”かもしれません


年齢を重ねれば、多少の物忘れは誰にでもあります。

でも、認知症のサインかどうかの見極めはとても大事。

早く気づいて、早めにケアできれば、その後の生活はぐんとラクになります。

以下のようなことが増えてきたら、ちょっと注意してみてください。


🔍 こんな変化、ありませんか?

  • 同じ話を何度も繰り返す

  • 買い物に行ったはずなのに、手ぶらで帰ってくる

  • 鍋を火にかけたまま忘れる

  • お金の管理が急にできなくなった

  • 人や場所を間違えることが増えた

  • 気分が沈んだり、怒りっぽくなったりする

もちろん、1つだけでは判断できません。

でも、「あれ?前と違うな」というちいさな違和感は、早めに受け止めることが大切です。



声のかけ方で、親の心は大きく変わる


「また忘れてるよ」「そんなこともわからないの?」

…こう言いたくなる気持ちも、正直よくわかります。

でも、言葉のトゲが親の心を閉ざしてしまうこともあるんですよね。


🍀 伝えるときの3つのコツ

① 「責める」のではなく「共に考える」

✕「どうして覚えてないの?」◎「一緒に確認してみようか」

② 「あなたのせい」ではなく「私もこうだったよ」

✕「なんでできないの?」◎「私も最近、忘れっぽくてさ〜」←これ、すごく効きます!

③ 「診断」ではなく「点検」という言葉を使う

✕「病院行こうよ」◎「ちょっと頭の健康チェックに行ってみようか」





専門家の力を借りるのは、”怖い”ことじゃない


いざ「病院に連れて行く」となると、親も抵抗を感じるかもしれません。でも、今は「もの忘れ外来」や「認知症初期集中支援チーム」など、やさしく寄り添ってくれる専門窓口も増えています。


🌼相談先の例

  • かかりつけ医(まずはここから)

  • 地域包括支援センター

  • もの忘れ外来(専門医がいます)

  • 認知症カフェ(体験談を聞けたり、本人もリラックスできる場)

無理に押し切るのではなく、「ちょっと話だけ聞いてみようか」くらいの感覚で連れていけたらいいですね。



早めに気づけたら、それは“希望”です


認知症は、決して「終わり」ではありません。むしろ、早く気づければできることがたくさんあるんです。

進行をゆるやかにする治療もあるし、生活の工夫で、安心できる毎日を続けることもできます。

「もしかして…」と感じたときが、“その後の暮らしを守るチャンス”なんです。



📖次回予告


次回は…第5回:退院後に必要な準備リスト 〜家の中を“介護仕様”にする方法〜退院直後に「しまった!」とならないための、現実的な工夫をご紹介します。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。

介護に向き合う毎日は、戸惑いや不安も多いもの。

このブログが、そんな日々の中で少しでも安心やヒントにつながれば嬉しいです。

無理なく、ひとつずつ、一緒に進んでいきましょう。



 
 
bottom of page