第6回:介護ベッド・手すり・トイレ… 福祉用具のレンタルと選び方
- thonma31
- 6月19日
- 読了時間: 4分
介護が始まると、まずぶつかるのが――**「家の中、どうすれば安全で快適にできる?」**という問題です。
立ち上がるのがつらそうだったり、転びそうでヒヤッとしたり…。
このままじゃ危ない!と思ったときに頼れるのが、「福祉用具」です。
でもいざ調べてみると、ベッドに手すりにポータブルトイレに…種類がたくさんありすぎて混乱してしまいますよね。
今回は、そんな福祉用具の選び方と、介護保険でお得に使う方法を、わかりやすくまとめました。
福祉用具って、どんなものがあるの?
「福祉用具」とは、介護が必要な人の生活を助ける道具のこと。ベッドなどの大きなものから、ちょっとした補助グッズまで、実はいろいろあるんです。
🔸主な福祉用具の例
用具の種類 | 目的・使いどころ |
介護用ベッド | 起き上がり・寝返り・立ち上がりを助ける |
手すり | トイレ・廊下・ベッド周りなどの転倒防止 |
ポータブルトイレ | トイレが間に合わないとき・移動が困難なとき |
車いす/歩行器 | 外出や室内移動のサポート |
入浴用椅子・滑り止め | 風呂場での転倒防止・安心して入浴できる |
「えっ、こんなものまで?」というような道具も、意外と日常のストレスを減らしてくれる存在だったりします。

福祉用具は“買う”より“借りる”が基本!
実はこれらの福祉用具、介護保険を使って“レンタル”できるのをご存じですか?
✅ レンタルのメリット
購入より安く使える(1割〜3割の負担でOK)
状態に合ったものを柔軟に変更できる
壊れても業者が修理・交換してくれる
たとえば、介護用ベッドは新品で買うと十数万円〜しますが、介護保険でレンタルすれば月1,000円〜2,000円台で使えることも。
「一時的に必要だけど、いつまで使うかわからない」そんなときにぴったりなんです。
利用までの流れは?何から始める?
📌手順はこの3ステップ
要介護認定を受ける → まだの場合は、市役所で「介護保険の申請」を。
ケアマネジャーに相談 → 状況に合った用具を一緒に考えてくれます。
レンタル業者と契約 → 自宅に設置 → 工事不要の手すりやベッドは、早ければ数日で設置完了。
ちなみに、「トイレの手すりを壁に固定したい」といった小規模な住宅改修も、介護保険の対象になります(20万円まで支給)。
実際によくある“選び方の失敗”…気をつけて!
ここで、実際にあった失敗エピソードをご紹介します。
👤 ケース①:ベッドが大きすぎて、部屋が狭くなった→ ケアマネさんと事前に部屋のサイズを測っておけばよかった…
👤 ケース②:本人が手すりの位置に戸惑って結局使わない→ “家族がよかれと思って”つけたけど、使い勝手が合わなかった
👤 ケース③:トイレの距離が遠くて間に合わず困った→ ベッドの近くに置けるポータブルトイレを早めに検討しておけば…
💡ポイントは「本人の目線」で考えること。
家族が便利だと思っても、使うのは本人。「どんな動作で困っているか」「どうすれば安心して使えるか」を一緒に考えてあげてくださいね。

ケアマネさんは、道具選びの“最強アドバイザー”
どの福祉用具を選ぶか、どの業者に頼むか…。自分だけで判断するのは難しいですよね。
でも、そこはケアマネジャーという強い味方がいます!
ケアマネさんは、本人の状態を把握しながら、「今の暮らしに本当に必要な用具」を提案してくれるプロフェッショナル。
無理に高価な用具を勧めることはありませんし、「とりあえず試してみる」という使い方もできます。
🔚 まとめ:道具の力を、遠慮なく借りよう
「まだ大げさかな…」「こういうのはもっと重度の人が使うんじゃ…?」
そんなふうに感じるかもしれません。でも、早めの導入こそが転倒や寝たきりのリスクを防ぐカギです。
本人も家族も、少しラクになることは、決して“甘え”ではありません。暮らしに寄り添う道具の力、ぜひ味方につけてくださいね。
☘️次回予告☘️
次回は…第7回:ケアマネジャーってどんな人?信頼できる人を選ぶには「どんな人に頼ればいいのか、わからない…」そんな声に応えるお話をお届けします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
介護に向き合う毎日は、戸惑いや不安も多いもの。
このブログが、そんな日々の中で少しでも安心やヒントにつながれば嬉しいです。
無理なく、ひとつずつ、一緒に進んでいきましょう。
